1-1【行動分析から始めよう】
【コンピテンシー面接が主流】
10年ほど前から
公務員試験の面接ではコンピテンシー面接が導入されてきて、
公務員採用試験では主流になってきています。
【コンピテンシー面接とは】
2006年度の国家総合職採用試験から導入された人物評価の手法で、
その人の実体験にもとづいた過去の行動を検証することにより、
「行動特性」「資質」「適性」
などを理解する考え方です。
本やホームページ等で詳細を案内していますので、
まだ概要を把握していない方は、一度目を通してみてください。
現在では多くの機関でこの手法が採用されているので、
面接対策を始める際は
コンピテンシー面接を受けることを前提に
準備を進めることをおすすめします。
【行動分析をしよう】
コンピテンシー面接では「行動の結果」ではなく、
「どんな状況で」
「何に取り組み」
「どのように考え」
「どんな課題と向き合い」
「何をしたのか」
を聞かれます。
面接対策は
自分の行動を振り返り検証する「行動分析」から始めましょう。
【国家総合職の面接カード】
コンピテンシー面接の概要がわかれば、
国家総合職の面接カードが下記の構成になっているわけが
なんとなく理解できると思います。
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《これまでに取り組んできた活動や体験》
達成感があったと感じたり、
力を入れてきたりした経験について、
どのような状況で(いつ頃、どこで、誰と等)、
どのようなことをしたのか簡潔に記入してください。
- 学業や職務において
- 社会活動や学生生活において
- 日常生活その他(資格、特技、趣味、社会事情など関心のある事等)において
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《志望動機》
これまでの体験や自分の長所をふまえ、
国家公務員としてどのような貢献ができるのか、
具体的に記入してください。
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【国家総合職の面接カードを作成してみよう】
行動分析をはじめる際は
「国家総合職」の職務を「自分が志望している機関」の職務に置き換えたうえで、
国家総合職の面接カードを作成してみるのがおすすめです。
何回も作り直しをすることになるので、
完成度の高いものを目指さないのが大事です。
【最初は一項目だけ】
《これまでに取り組んできた活動や体験》の
「一項目だけ」に絞って
書き始めた方がよいと思います。
自分の行動を何回も見直し掘り下げる作業をすることになるので、
いくつもやろうとすると負担感が大きくなりますし、
一項目について深く考察した経験をすれば、
そこで得た手法をほかの項目に適用することができます。