2-A-2【Aさんの行動分析2】
AさんとのQ&Aの再現を続けます。
「飲食店のアルバイトです。最初は大変でしたが努力を積み重ねることで、
次第に慣れてきて様々な仕事を任されるようになりました。
責任感を持つことの大事さと、お金を稼ぐことの大変さを学びました。」
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Q 一番つらかったことはなにでしたか?
A 「周りを見て動け」と何度も言われたことです。
Q 「周りを見て動く」とはどういうことですか?
A 例えば、
お客様にいわれる前に
「注文を取りに行く」「お皿を下げに行く」
「お茶を出しに行く」「子供用の椅子をだす」
「いつもの席を準備する」
などです。
Q お客様してほしいことに気づいて動くということですか?
A ほかにもありますが、そこが一番大事だとおもいます。
Q なぜ、そこが一番大事なのですか?
A お客様に少しでも心地よい時間を過ごしていただくためだと思っていました。
Q それはなぜですか?
A 常連のお客様が多いので、「また来たい」と思っていただくためだと思います。
Q お店の方にそういわれたのですか?
A 直接言われたことはないのですが、お店の皆さんを見ているうちにそう思うようになりました。
Q 「周りを見て動く」というのは「お客様を見て動く」ということですか?
A お客様はもちろんそうですが、お店全体を見て動くことも大事だと思います。
Q 「お店全体」とはなにですか?
A 私はホールでの仕事をすることが多かったのですが、
「客席」「ホール」「調理場」「カウンター」のすべてです。
Q よくわからないのですが?
A 例えば、同じ料理の注文が続いていたらその料理に使われているお皿をできるだけ先に引いて、お皿が足りなくなるかもしれないことを洗い場に伝えるとか、
不慣れなスタッフがいたらタイミングをみてサポートに入るとか、
色々です。
Q 「お店全体」のためにやった方がよいことはたくさんありますよね?
A はい、、、
Q なので?
A 「自分ができることで何をするのが一番いいのか」を考えていたと思います。
Q 「周りをみて動く」ことはできるようになりましたか?
A 最後まで「こうすればよかった」と思うことが多かったと思いますが、
お客様に名前をおぼえてもらえたり、
お店の方に「あの時は助かった」と言っていただけることもあったので、少しはできるようになったのかなと思います。
Q 楽しかったことを教えて下さい。
A 私の名前をおぼえてくださるお客様が増えてきたときです。
なんか「役に立っている」気がしてうれしかったです。
Q お疲れ様でした。
「このアルバイトの経験で学んだこと」を、
もう一度、整理しなおしてみてくださいね。
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